【TENACITYとの出会い
 第2戦は、雨。晴れていてもわからない走り方、雨なんてもう最悪です。確か雨の時はたら−っと走りなさいと教わったんだけど、ん−、「たらーっと」ってどんな運転???結局、ブレーキはおっとっとで、アクセルを踏むのも恐くって、完走し周回遅れにもならなかったけど、皆様のご想像通りの結果。しかしこれまたリタイアする人がいて6位入賞。最終戦、富士は仕事の都合で参加できず、今から思えば出れなかったことが却って良かったような気もしています。そして今年を迎えました。忙しくてFK4にもご無沙汰していて、そろそろ練習しなければと思っていた矢先、以前FK4スクールでインストラクターをしていらした成田さんから突然の電話。
 彼はカートのプロドライバーとして16才の頃から活躍し、免許取得後はFJのレースに出たり、テストドライバーとしてたくさんの車の開発にも携わり、鈴鹿サーキットのレーシングスクールの講師も務めています。スクールでお会いした頃、車の扱い方・乗り方が丁寧で、若干22才なのに、人に対する心遣いもとても温かい人だなというのが、私の印象でした。電話の内容は、現在TENACITYというビデオの制作とレース等の個人指導をする会社をしているので必要なときはどうぞ、ということでした。なんてグッドタイミングなんでしょう!今年のGTIカップどうやって走ったらいいの??と少しブルーになっていたんです、実は私。そんなわけで、即刻契約成立。早速練習計画が立てられました。

 まず、月に4回は練習したいですね、と成田さん。…ということは週1回でしょ。しかも美祢やTI、京都からそんなに近くはありません。これはのんびりしていられないぞぉ!!ではいついつここで練習を。そしてもちろん、メカニックの川西さんにもお付き合い頂かないと…、お付き合いよろしくお願いしますとお願いし、かくして3人での楽しい(ん?はしゃいでるのは私だけ?)遠征が始まりました。

 事前に、これまでの車載ビデオを成田さんが見て下さって、まずは私のレベルをチェック。現地に到着早々、あの運転で車、壊れませんでしたか?という率直な感想。やっぱり私、そんな運転をしていたのね…まだ誰もいない早朝の美祢サーキットの駐車場で、まずはヒール&トゥの特訓が始まりました。彼の教え方は本当に上手で、ほどなく上手くできるようになりました。そして最初、彼に模範走行をして頂いてビデオに納め、次に私が走ります。驚いたことに、さっき練習したばかりのヒール&トゥは身についていました。でも一番びっくりしたのは川西さんかもしれません。私が走った後のタイヤのコンディションが以前と全く異なっていたんだそうです。

 ある日の美祢は土砂降りでした。雨の練習になるねと、着いて早々はワクワクだったのですが、次第に雨は激しくなりサーキット上は川が流れるありさま。走れそうにないと思ったらピットに帰ってきていいからと成田さんに送り出され、2周ほど走ってみて、もの凄い水の抵抗に遭いやっぱりダメよとすごすごピットに戻ると、練習になりますから走りましょう…(心の中で)え−つ!?走るの?「はい」と言って、再びピットから出て行きました。するとどうしたことでしょう、覚悟を決めて走るうちにだんだん楽しくなってきたのです。練習を終了する頃にはもっとやりたいな、と思ったほどです。

 成田さんの笑顔と自信に満ちた言葉には、私の不安を全て取り除いてくれて走ることを楽しいと思わせてくれる不思議な力があります。ちなみに成田さんの会社TENACITYの意味、皆様おわかりでしょうか?不屈の精神で諦めない、というような意味なんですって。とってもすてきだと思いません?