2003年最後の参戦レースとなったE-CUP300は、12月7日、酷寒と強風の美祢サーキットで開催されました。
今回のメンバーは、8月の耐久レース同様、メカニック川西伸明をチーム監督とし、サポートメカニック饗庭篤志、ドライバーが成田剛志、新メンバーの下垣和也、そして私、中村裕佳子の3名。マシンは前回もよく頑張ってくれた、橋本コーポレーション所有のパステルイエローのGOLF II。そしてチームの相方は気心のよく知れた仲間で、チームワークばっちりのベテランドライバー揃い、まこちゃんこと橋本真、森本伸昭、石濱巧。マシンは森本所有のユーロカップのチャンピオンカー、シルバーのGOLF II。何せ2回目、ということもあり、初めてだった前回に比べると皆精神的に少しゆとり・・・それがプラスに働くと良いのですけれど。
前日に練習走行枠が設けられていたため、5日に京都を発ち、川西・饗庭はフェリーで、成田・下垣夫妻・夫妻の愛犬マロンちゃん(生まれて間もないトイプードル!)と私とは陸路、山口県に向かいました。
明けて6日は小雨の残る路面ウェット。雨のせいか寒さはさほどでもなく、たくさんたくさん用意したカイロやあったまる飲み物も、そんなに必要なかったかしら、と思えるほど。新しいレインタイヤの皮むきを仰せつかった私は、初めての体験なので皮むきをする際の注意事項は?と尋ねると、普通に走ればよいとのこと。3、4周走ってピットイン。成田さんがエンジンの調子やセッティングの確認のため数周走った後、絶好調の車のコンディションを維持するため、本日の走行は終了。ゆったりと明日の本番に備えることになりました。決勝でのスタートドライバーは下垣氏に決定。第2ドライバー私、アンカーは成田さん。夜はもちろん居酒屋でチームの結束式??アルコールは程々にして(?)私は早めに休みました。
いよいよレース当日!2度目でちょっと油断しすぎ?!車検の時刻を勘違い、皆でホテルでゆっくり朝食なんかとっていて、気がついて大慌て。危ない危ない。でも思ったより短時間でサーキットに到着、間に合いました、セーフ!
快晴。放射冷却現象?とにかく寒い!!おまけに橋本コーポレーションさんでお世話になった、今回初登場のとてもかっこいいNAKAMURADOのロゴ入りの大きなテントが、大風で飛んでいきそう!!そんな中、大急ぎで準備して車検完了。ハンディキャップ一覧表が届き、私たちのハンディが6分、まこちゃんチームが4分。その予想を上回る多さにびっくりしながらも、冷静に考えればこのハンディはレース中の作業で結局チャラになることを思い出し、安心。決勝に向けて私は、前回のような旗の見間違いによるピットインや、ピットロードでのスピード違反といった初歩的なミスをしないという、一見消極的に思えるような抱負を宣言。でも私の今の実力を考えると、きっとこういう基本的心構えがチームに貢献することになるんだって思います。一方今回初めて参加する下垣氏は、第一走者に決まった昨日から、何だか緊張気味。決勝が近づくにつれてその緊張はますます高まります。いつも皆を笑わせてくれる滑らかな口はどこへやら、お腹も痛いらしくトイレが近くなっている様子。大丈夫でしょうか・・・?10時30分、ブリーフィング。11時15分の予選開始時刻が迫り参加者皆、少々イライラ・・・。次回から進行をもう少し考慮して下さいと、大会事務局に抗議の意見が出たほど。みんな小走りでピットに戻っていきました。
予選。エースの成田剛志、本気で頑張ってくれました!いきなりベストタイムの1分47秒台。1分47秒2までタイムを伸ばし、車種の差をモノともせず何と27台中予選順位8位!!トップはダントツ、シビックの1分40秒台。昨年のGOLF
GTIカップでは優勝もし毎戦入賞している大先輩の田久保浩二選手らのチームです。さすが!!相方のリーガーシルバーゴルフは、ユーロカップで優勝し実力も充実する森本氏が予選を走り、パワステを外した固いハンドリングにもメゲず堂々1分49秒1、11位です。2台のGOLF
IIが入賞を果たしランデブーでチェッカーを受ける映像が、川西監督の脳裏を霞めたことでしょう。
いよいよ決勝。12時30分、コースイン開始。よしっとばかり次々にマシンがピットから出て行きます。予選で予想を超えた上位グリッドを獲得したことで、責任感の強いスタートドライバー下垣氏の緊張はまさにピーク。
12時45分、約3時間300キロの耐久レースが、フォーメーションラップで静かに幕を開けました。トップが90周を走るとチェッカーなので、ラップタイムから計算して、私たちのチームはきっと82〜3周走ることになり、下垣氏は25周、私は20周、成田さんは残り約35周余りを走る予定です。さあ、フォーメーションラップを終えてタイヤを暖めながら27台がホームストレートに戻って来るやいなや、爆音と共に一斉にアクセルが開きました。下垣駆るGOLFの前後はシビックで、前のシビックを抜かそうと躍起になる下垣氏。しかし加速の勝るシビックには到底追いつけず、逆に後ろのシビックに追い上げられ・・・抜かれちゃったところで、1コーナーで痛恨のスピン!!でもさすが!砂に足を取られてコースアウトかと思いきや、ちゃんとコースに戻り、怒涛の追い上げ。しかし極度の緊張のためか、普段の下垣のスムーズな走りが見られません。成田さん冷や冷やしながら見てました。と、3周目、1コーナーで再びスピン。でもここでやっと少し冷静になれたみたいです、ラップタイムも上がり、どんどん順位も上昇。スタッフ一同、ほっ。順調に周回を重ね、16周目。通称「便所裏」と呼んでいる場所で、手前の直角コーナーは前にマーチ、後ろにパワーが上のシビック。続くコーナーはタイトで出口が上り坂なので、できるだけ早くインに着いてアクセルを早く開けていきたいところ。下垣が少し空けたインにシビックが入り、前に出ていこうとした瞬間、下垣GOLFの頭が内側に入りまさかの接触!!シビックさんごめんなさい。コースに復帰後、下垣氏はマシンの調子に不安を感じ独自の判断で念のためこの周でピットイン。再び最下位・・・。
慌てるピットスタッフ。ピットロード入り口にイエローゴルフを確認するや、急いで給油の準備。でも1番慌てたのは私です。ドライバーチェンジなのですから。まだ気持ちの準備もできていないまま、とにかく、慌てない慌てない落ち着いてと自分に言い聞かせながらヘルメットをかぶります。でも俄かに心臓は大慌て、バクバクドキドキ!!下垣氏からの申し送りとして、接触の影響か、テールが少し振れるような気がするので注意してみて下さいとのこと。わかりました、と言って、ゆっくりとピットアウト。オシリが振れてスピンアウトでもしたら大変、と思うと必要以上に慎重になってしまう私・・・。無難に周回は重ねたもののラップタイムはなかなか上がりません。とはいえ周回を重ねるうちにタイムは少しずつ上がり、追い抜かれたくないという欲も出てきました。そんな時私の横に並びかけてきたマーチに誤って接触・・・マーチさんごめんなさい。集中力が限界に達してきたなと感じた頃、ピットサイン。今回は何とか1度目で発見。私の中ではラストスパートという気持ちでピットイン。21周走り、順位も3位ぐらいは上がりました。
降りると今度は給油口を開ける仕事が待っています。もたもたしながらもやっと開いて、無事給油完了。さあ、次はアンカーの成田さん!もう安心・・・!
成田さんは予選と同様のラップタイムをたたき出し、アグレッシブな走りでどんどん順位を上げていきます。そして14位でチェッカー!!
終了後は車検や表彰式のため、ホームストレートのコース上に労われるかのようにマシンが並べられます。チェッカーを受け1周のデモランを終えたマシンたちが拍手の中次々に戻ってきます。ところが・・・我らがイエローゴルフは待てど暮らせど帰ってきません。みんなで何度も確認するのですが、見当たらないのです。また先生に何かあったのか?!しばらくして他のチームがピットを片付け始めた頃、レッカーに引かれたイエローゴルフが到着。ガス欠です。最後まで走りきれたのは奇跡です。下垣氏が9周早くピットインしたため成田さんが予定より8周多く走ることになり最後4周ぐらいはずっとガス欠だったそうで、成田先生の知恵と経験でのみ完走が可能だったようです。何はともあれおめでとう!!お疲れ様!!一方相方チームはミッショントラブルにより、第一走者まこちゃん、第二走者石濱さんと走り、第三走者森本さんにバトンタッチしてすぐにリタイヤ。本当に残念無念でした。
12月7日。この日は成田さん23歳の誕生日。帰りのフェリーでお疲れ様を兼ねたささやかなバースデイパーティをプレゼントしました。
2003年、私たちの参戦レースはこれにて終了です。
2004年もGOLF-GTI CUP、E-CUP300と参戦いたします。経験を積んで私も少しずつ上達し、皆様にモータースポーツの楽しさをお伝えしていきたいと思います。どうぞ応援してくださいね!そしてぜひ、どこかのサーキットでお目にかかりましょう。 |
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