フォルクスワーゲン・レーシング・カップ第4戦
今回は第3戦の茂木に比べれば、走り慣れたはずのTIサーキット。関西勢には圧倒的に有利なサーキットです。
私は、筑波サーキットでの第3戦を見送り、その間TIサーキットで練習することにしていたのですが、バイクの免許を取りに行ったこともあり(かなり苦労した様子は私の「二輪教習レポート」でご確認下さい)、練習に集中できず、サーキットまで行っては何らかのトラブルを起こして、結局ほとんど練習ができないまま、レース月の7月に突入。川西さんに「きっとこれで悪いことを全て出し尽くしたんですよ」と慰められ、そうかもしれないと思い直して、練習も終盤を迎えました。
そしてとうとうレース前日の最終練習。前日だというのにまだ、やっとサーキット走行らしい走りの感触を取り戻せたというだけの、悠長な私。でも今日中に何とか良い感触をつかまなくてはなりません。自分で無理やりテンションを上げて走りました。
練習が終わると、各コーナーをチェックして下さっていた川西さんが、「1本目の練習で良くなかったコーナーも改善されていたし、完璧なラインだった。この調子で走れば大丈夫!」と励まして下さって、ほっと安心。今の私のベストの走りができるような状態にまで調整できたということです。よし、これで明日は自信を持って走れるぞ!
この日の夜は、TIサーキットの会員用ラウンジで、レース主催者による参加者の懇親会が行われました。いつもヒヤヒヤしながら私を見守って(?)下さってきたCOXの深澤さんが、私たちのテーブルにいらして、レースを始めて以来の私の数々の失敗を回顧しながら感慨深げに「随分速くなった」と褒めて下さったことが、とても嬉しく励みになりました。
レース当日の朝はとびっきり早い!6時にはサーキット内のロッジを出発です。
入念なストレッチをして、いよいよ予選。
 優勝候補、チームメイトの岩谷さんに、「何とかついていきたいと思いますので引っ張ってください」とお願いし、川西さんから最終アドバイス。「同じラインで付いて行っちゃダメですよ、車のセッティングが違うんだから」「はい」いざ!
 コースに飛び出していくと、慣熟走行の1周目から岩谷さんとの距離は開くばかり。仕方ない、とマイペースで基本に忠実に走るよう心がけました。
 少しずつタイムアップして2分を切るタイムが出て、きっとトップからは2秒落ちくらいだな、せめて58秒台は出したい、と欲を持った瞬間から、ミスが出始め、結局そのままチェッカー…。結果は7位。GOLF勢では6位。昨日の走りから見れば全く不本意なタイムでしたが、上を見るといつもトップを争う方ばかり。レースなのだから、ホントはこんなことでほっとしていてはいけないのだけれど、そこが私。少し気が楽になって決勝を待ちます。
スタートでこうしようなどと、自分なりの浅はかな作戦を立て、グリッドに並ぶと、緊張はひとしお。
いつものように饗庭さんがグリッドでこまごまとサポートしてくださいます。
フォーメーションラップを終えて、張り詰めた空気の中でレッドシグナルが消灯!
どうも、いつもタイミングが合いません。スタートの発進でもたもたするうち、後ろの2台が事も無げに私の横を抜き去っていきます。
焦る私。でも、ベストタイムは私の方が少しでも速かったのだし、10周もあるのだから、付いていってゆっくりチャンスを窺えばいい、と自分を落ち着かせるように言い聞かせ、走りました。トップ集団とはみるみる離れていき、前の2台を追いかける私。何とか追いつかなきゃ、と思えば思うほど焦って離れます。
7周目で裏ストレート始点となるすり鉢状のコーナーを立ち上がっていこうとした時、普段より膨らんでコースの外に出そう!と感じ、ハンドルを戻すのが遅れてしまいました。車はボンボンと跳ね…ボンボンボンボン、ガスン。コンクリートの白い煙がモワーッ・・・
コースの外側から内側に向かって跳ねていき、何ともしようの無いまま、コンクリートの壁に車の右前方の角を突っ込んで、止まったのです。声も出ませんでした。まさか当るとは!!
きっとこれでリタイヤだ。ハンドブレーキを引いて外に出ようかな、と考えていると、後ろの車が次々と行ってしまいました。ボーっとしながらも往生際の悪い私、ひょっとしたら動けるかも、タイヤは大丈夫かな、とハンドブレーキを解除して恐る恐るダートを走ってみました。コースでは緑フラッグが降られています。行けるなら行ってもいいよっていうことかな、行ってみよう、と意を決してまたコースに戻りました。車の状態が走ってはいけない状態ならコントロールタワーでオレンジボールの指示が出されるだろう、その時はその時だ。残りの周回も僅かだし、完走できるものならビリでもいいから完走しよう。    
幸いオレンジボールも出されず、周回遅れにもならず、チェッカー。
早速川西さんが車載ビデオを点検。原因はオーバースピードでした。でもそれ以前に、焦って追いかけることに執着していた私の走り方は、ラインも何もかも無茶苦茶。これでは追いつけるはずがありません。せっかくの練習の成果が全く出せていない!
これからは、いつも安定した精神状態で走れるようにならなければなりません。
パニックのときに冷静になれること。
モータースポーツは、本当に奥が深いと思います。私の前には次々と新しいテーマが出現します。これからが楽しみです!
チ耐久レース。乞うご期待!